小さな森の中
落ち葉がハンモックの上で一休みしていました。
落ち葉3兄弟
地面に舞い降りてしまえば
そのまま腐葉土になって
土にかえらなければなりません。
束の間の休息だけど
人生終わるのはまだ早いさ。
ハンモックが命拾いさせてくれました。
せっかくもう一度もらった命
そう思って、3兄弟はあたりを見渡すと
真っ赤なハゼノキの手前でぶら下がる
モミジを見つけました。
モミジの葉っぱは、まだ紅くなりきれていません。
そして、形も崩れていない。
3兄弟は、かっては俺たちもまだ若かったよね。
と、モミジをみて胸がキュンとした。
でも、もういいや。
俺たちの戦いは終わったし、ガマンする事など何もない。
しんどかった事は全部出尽くしたし、過ぎ去ったよ。
ハンモックに揺られて
しばし、夢をみよう。
そんな風に感じた、小さな森の秋の日でした。